【ポケモンSV S17 最終739位】キタカミ同郷トリパ ~鉄橋と武道熊師を添えて~
【はじめに】
はじめまして、みおんと申します。
レギュFが始まってからスカーレットを購入し、しばらくは箸にも棒にも掛からない結果でしたが、今回念願の3桁順位を取ることが出来ました。嬉しい!!
今月からルールは変わりますが、記念として、憧れでもあった構築記事をしたためることにしました。
こういった記事を書くのは初めてなので、不慣れな点につきましてはご容赦ください。
【使用構築】
この形に落ち着いたのは最終日の夜。
TN:サイトゥ(サブロム)
最終順位:739位
TN:みおん(メインロム)
最終順位:5756位
【構築の経緯】
(ちょっと長めなので興味のない方は飛ばしてください)
1.ランクマのやり始めは対面スタン寄りのパーティを使っていたが、初手の出し負けに対応できず負けてしまうことが多かった。
2.そうだ、展開構築、使おう。となりアロキュウに手を出したがこれも思うように勝てなかった。
3.別の選択肢として、カジュアルで遊んでた時にボコボコにされたブリムオン始動のトリパを使ってみようと思った。
そこで構築記事をあたったところ、こちらの記事のパーティに大いに魅力を感じた。
SV S14 最終862位 R1958 〈ブリムトリックルーマー〉|merebu3448 (note.com)
(無断リンクの為、ご指摘ありましたら削除致します)
存分に参考にさせていただき、自分好みのアレンジや修正を加えながら3月下旬に一度完成したパーティがこちら。
このパーティでS16では自身初の2ROM4桁台に乗せることが出来、当時は十分嬉しかったのだが、S17当初も同じパーティで潜っていたところ、あっさりと2ROMとも200位台まで来てしまった。
この時点で少々怖くなりサブロムは早くも保存、メインで潜り続けたが急に刺さりが悪くなり、試行錯誤するもあっと言う間に5桁まで落ちた。
4.軸であるブリムオンとガチグマのとこしえの森コンビは握り続けたものの、取り巻きの迷走が激しかった(パオ、カミ、カイリュー、ライコ等々色々試した)が、言わずと知れた最強スイーパーのイダイトウ、ブエナカミに雰囲気受け出せるD振りオーガポン、マイナー寄りや受けサイクルに強いハチマキ悪ウーラオスに戻ってきてもらい、ここにステロ要員のブリジュラスを加え、なんとか戦えるパーティになった。
……なんとかどころか最終日まで怖すぎて触れず1400位まで落ちてたサブロムを怒涛の4連勝で3桁残留に導いてくれた。
今この記事が書けてるのもこの子たちのおかげ。ありがとうみんなたち。
【コンセプト】
ブリムオンでステロも挑発もでんじはも拒否してトリルガチグマで殴る!!
【個体紹介】
ガチグマ
調整意図:
H 珠ダメ最小(10n-1) Cぶっぱ 余りB
トリル下ですべてを破壊するポケモン。
今気づいたけどこの子だけ画像のポケモン名がNNになってて草。
非対戦勢の身内がROMと共に貸してくれた個体。ネーミングセンスも身内。
トリルエースなのにポケットモンスターSV。
ちなみにAもVな6V個体です。厳選なんてされてない。
ママン、ラッシャ、キョジ入りなどにトリルせず投げることもあるのでこのS値で納得はしているが、普通の対面構築に入ってるガチグマにトリル下で上取られることがたまにあって泣いた。トリルミラーではトリルしたら(されたら)負け。
テラスはトリル下での全抜きが目的の為ノーマル。
中盤までのどスプレーで使っていたが、ハイボで落としきれない・ハイボ以外を打たざるを得ないときに一気に弱くなる、またハイボを打つ際にテラスがほぼ必須なのがネックでいのちのたまに持たせ替えた。トリル下での処理速度が安定するのはもちろん、のどスプレーとは違い、サイクル系に出したとき、一度ひっこめても火力が出せるのが利点。
無難に強いが、のどスプレー使用後のノマテラブラッドムーンのアホみたいな破壊力がたまに恋しくなったりもする。
選出率1位と思いきや2位
ブリムオン
調整意図:
すいりゅうれんだ意識でHBぶっぱ、火力も多少欲しいので補正はCかつ4振り
ちょうはつで止まらないトリル始動要員。
マジミラという特性がほんとに偉い&意外と知られていないため数多のカミらのちょうはつを跳ね返し数多のブリジュラスらにステロをオウンゴールさせた。
初手ブリジュラスミラーになったときにブリムオンに引くことで相手にだけステロが入った状況を高確率で作れるため、上位帯でもかなり生きる特性だった(りゅうせいぐんやでんじはを打たれている場合もあるが、いずれも無効化できるしブリジュラスミラーでいきなり鋼技が飛んでくることはそうそうない為こちらとしては引き得)。
タスキが無くても大体の攻撃は耐えるが怯みや痺れで試合が終わるのでおんみつマントを持たせたい気持ちは常々あった。が、実際持たせた瞬間イーユイの眼鏡オバヒで焼かれたので戻した。でもやっぱめちゃくちゃ怯んだしオオニューラ対面ではほぼ眠って降参押してた。
テラスはタスキが貫通されてしまうテラスハチマキすいりゅうれんだを耐えるために水。なおBに補正をかけてもテラスなしでは耐えられない。C補正の理由は無警戒で出てくるハッサムをマジフレで焼いてたが、ずぶといで運用してたときにミリ耐えされたことがあったため。
技一覧で異彩を放っているまもるはイエッサンにスカーフトリックされて負けたことから入れ始めたが、使っていくうちにガチグマ対面でブラッドムーンを防いでからトリルする(C厚めなブラムもしくはノマテラブラム+しんくうはで落ちてしまうとミスバでの削りが入れられずこちらのガチグマが苦しい展開を強いられる)ことが主になってた。というかこの状況が多すぎて必須なレベルだった。あとはねこだま警戒で押したり対アロキュウ構築で壁ターン消費に使ったりもした。
選出率3位
ブリジュラス
調整意図:
前期2位の方のものをお借りしています。
【SV S16最終2位】神のアクアポンスタン - (hatenablog.com)
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HB 特化パオのつららおとし+聖なる剣確定耐え
強すぎたステロ撒き要員。
トリル展開時の選出パターンとしてブリムオン+ガチグマ+イダイトウが主だったのだが、ステロがないことによりカイリューやタスキ持ちでガチグマが止まり、イダイトウでも捲れず負けるケースが目立ってきた。
そこでブリジュラスを採用したのだが、行動保障のない持久力ブリを使うのに苦手意識があり、しっくりくる調整を中々見つけられず、頑丈を経由したりと和解するまでに時間がかかってしまったが、この調整をお借りしてからは自信をもって初手に出せるようになった。
ボディプレステロは原案通りで、アイへの代わりにA無振りでもHBカミをほぼ1発で持っていけるヘビボンと、あと一枠はイカサマやミラコを経て、最終日やたら見たつるまいラオスを流せるドラテに落ち着いた。でんじはも一瞬だけ試したがトリルと相性があまり良くない上に読まれてみがわりを打たれるので不採用。
初手のステロ撒き以外にも、悪ウーラを初手で選出する際にクッションとして添えることで、相手の物理を詰ませたり、積みアタッカーを流したり、クッションに留まらない活躍を何度も見せてくれた。
テラスは毒。格闘のほかフェアリーも半減できるので切る機会は意外に多かった。
シュカの実はランドやガチグマ対面でステロだけ撒いて退場するのがあまりにも弱いと感じ持たせてみたが、サブロムの3桁チャレンジで潜った際には初手に投げた4戦全てで発動し、チョッキランドロスを裏のミスバ+ハイボ圏内まで削る、じめんテラスカイリューのマルスケを剥がす、などなど勝利に大きく繋がる活躍をしてくれた。
本来落ちるはずの攻撃を耐えてしかも火力の上がったボディプレで殴ってくるわけだからそりゃ強い。シュカの実ブリ、もっと流行っても良かったと思うが流行ってなかったからこそ特に上位勢に刺さったとも思う、個人的勝ち馬。
トリル時も非トリル時も頼りになった堂々の選出率1位
イダイトウ
調整意図:
ABぶっぱ 陽気パオのふいうち確定耐え 余りD
説明不要・テラスも不要の最強スイーパー。
……のはずだったのだが、対策が進み前ほどはポンポン投げれなくなった。メインロムが溶けたのもこの子の刺さりが悪くなったからだと思う。
タスキが余っていないので最初はイバンの実で使っていたが、まあ読まれるしラス1対面でふいうち択のような状況になることがままあったのでチョッキを持たせてみた。
使用感としては普通に良く、カミが甘えてきてもそのまま突破、シャドボでも余裕で耐えて突破、チョッキ持ちなのをいいことにサイクル戦で無理矢理イーユイ受けに使ったこともあった。
それでもライコやノマテラガチグマには勝てないのでお留守番してもらうことも多かったが、選出した試合の勝率はパーティ中ダントツトップなので出す相手を選んであげればその強さは健在だと思う。
格闘テラスは本来苦手なラス1パオや悪ウーラに勝て、ノマテラガチグマにも一矢報いれるがあまり切ってはいない。
環境的には向かい風だったが、ラス1イダイトウでおはかまいりをうつことでしか得られない栄養素はあると思うし、彼が居なければ私の3桁もなかった。ありがとう偉大なイダイトウ。
選出率4位
ウーラオス
調整意図:
漢のASぶっぱ 余りB
パーティの補完枠。
トリルが刺さっていない低速寄りの構築に困ったら初手投げしていた。
悪ウーラのハチマキは意外なほど読まれない&技のダメージを見ても案外気づかれないので試合終盤になってもこだわりバレしていないことが多く、インファで縛られているのにふいうちをケアするお相手のプレイングのお陰で勝ちを拾うなんてこともあった。
圧倒的火力で受け出しを許さず、上から殴られなければ1.5体くらいは余裕で持っていけるが、その上から殴られることがあまりにも多いのが珠に傷。
構築単位で苦手で被選出率も高いアシレーヌをテラスどくづきで持っていけるという理由でずっと毒テラスで使っていたが、それが決まったのは数試合で、実際はカミのムンフォを耐えるのに切った割合の方が多く、それなら悪テラスふいうちでカミワンパンしたほうが強くね?と気づいたのが最終日の午後だった。
アシレーヌもハチマキインファ2回は受からないし実際それで何回か葬っているので毒テラスじゃなくなっても困らなかった。むしろちょっとしか使えなかったけどテラスハチマキあんこくきょうだの火力がヤバすぎて惚れ直した。
いたずらごころ無効で悪4分の1と実はママン入りにめっぽう強い性能をしているが、やっとそのことが分かり勝てる様になってきた頃にシーズンが終わった。
でも使ってて一番楽しかったのはこの子かもしれない。
選出率5位
オーガポン
調整意図:
この世の全てのアロキュウを抜けるように最速
残りをHP奇数かつ特殊耐久が高くなるように振り分け
レギュFからランクマに入った私にとって、唯一パーティから一度も抜けたことのない相棒枠。n度目の努力値調整でついにAを捨てた。
構築全体が特殊方面ペラッペラなので誤魔化し程度にD振り。一応ムンフォ読みでカミに受け出し、シャドボを耐えつつウッドホーン→ツタこんぼうで持っていける。
トリパが壁パに弱いのは自明なので主にアロキュウ入りに出し、初手ちょうはつを入れていた。が、段々とキュウコンを初手に出されなくなり、むしろスカーフランドやハチマキツキで狙い撃ちされたことから壁パには出し控え、舞ったら全抜きできそうな構築に悪ウーラやブリジュラスと合わせて選出した。
A無振りといえど1舞テラスツタこんの破壊力はすさまじく、吹き飛ばない持久力ブリはいなかった。ただ技範囲の狭さゆえ、カイリューで止まってしまうのはキツかった。
受け崩しの役割も持たせているためじゃれつくや封じを入れるのは難しかったが、ちょうはつもキュウコン入りに出さなくなって腐り気味だった。思い切ってちょうはつをアンコにしたのは最終日の夜で、そこでアンコの強さに気づいた(遅い)。
パーティに一体はちょうはつ要員がいないと落ち着かない持病があったが、シーズン終了間際、ちょうはつがないと無理だと思ってた純正受けルにこのオーガポンを使って勝てたので「あ、ならアンコでいいじゃん」となった。最強。
選出率6位
【選出】
1.対スタン
ブリジュラス+ブリムオン+ガチグマ
ステロ撒いてトリル展開して殴る。所謂Big6系統にはこの選出。6割強これ。
ブリムオン+ガチグマ+イダイトウ
イーユイ入りなど、ブリジュラスが仕事できなさそうなとき。
2.サイクル系統
悪ウーラ+ブリジュラス+@1
ハチマキウーラorつるまいオーガポンでなんとかしたい。なんとかできないと負ける。
トリル展開できないのは基本不利構築。
3.展開構築
ブリジュラス+ブリムオン+ガチグマ
対雨パ。対壁構築も後半はこれが多かった。壁張られたらブリムオンのまもるで粘る。
ブリムオン+ガチグマ+イダイトウ
対晴れパ。イダイトウがなんと1舞晴れブエナテラスだいふんげきを耐えてくれる。
オーガポン+悪ウーラ+@1
トリルミラー。トリルされたら負けなのでミミッキュやクレセへの殺意高めで行く。
偽装トリパは対応できず無理。
4.受け系統
悪ウーラ+オーガポン+ガチグマ
超火力で全て破壊したい。けどだいたいキツい。でも純正受けルには負けてない。
5.その他(バトンパなど)
オーガポン+ブリムオン+@1
キノコのほうしを防げる2体を優先的に選出。
重いポケモン
・イーユイ
このパーティ最大の敵。誰も受けられない。スカーフでも眼鏡でもタスキでもキツい。
だいたい初手に出されるのでブリムオンを合わせてトリル展開するしかないが、トリル選出しにくいママンサイクルに入っていると最悪。
なおブリムオンを合わせたところであくはで怯めば降参ボタンを押すしかない。辛い。
・オオニューラ
イダイトウ以外にタイプ一致で弱点を突いてくる激ヤバポケモン。
こちらも大体初手に出てくるのでブリムオンを合わせてねこだま警戒でまもる→トリックルームと動くがフェイタルクローでほぼ寝かされる。まれに追加効果を乗り越えてもねこだまもちだと一回引かれてトリルターン消費させられる。辛い。
・有象無象のチョッキ持ち
軽率にガチグマが止められますやめてください
・初手めいそうガン積み
ブリジュラス合わせられてないと死ぬ。
・カイリューサフゴ
だいちを透かされブラムを半減されトリルターンを枯らされる。
・キョジオーン、キノガッサ
選出画面で圧はかけてるつもりだが普通に刺さってるので出された試合ほとんど負けた
・ちょうはつ竈オーガポン
重い、とはちょっと違うがかたやぶりでマジミラ貫通してくるので無条件で降参せざるを得ない。幸いにして採用率は減っており3月下旬から2回しか当たらなかった。
最後に
ウキウキで書いてたら思いのほか長くなってしまいました。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
S17、そしてレギュレーションFお疲れ様でした。
トリルが環境に刺さっていたかというとまっっったくそんなことはないと思いますが、でんじはへの恨みはそこまでなので快適なほうだったのかなぁ、と思います。
しかし、急所以外、怯みや痺れなど上振れ要素のほぼ無いパーティ(どくづきの追加効果がせいぜい)で潜っていたため仕方ないことではありますが、下振ればかりを引いた時には心が荒むこともありました。
それでもレギュFは、5世代から対戦をやり始め、XY最初期のメガガル環境に辟易して10年間ポケモンそのものから離れていた私に、やっぱりポケモンって楽しいなあ、と思い出させてくれる時間でした。
レギュGの準備なにもしてないですし知識もないのでどうなるか分かりませんが、まあ5か月もあるのでどっかで参戦するのかなあとは思います。
もしランクマでお会いした際にはよろしくお願いいたします。
それでは!